
経営者による新年の景気予測をしていた時の話です。
「来年の会社の動向はどうですか?」という質問に対して、
A社「横ばい」、B社「伸びる」、C社「厳しい」など様々な経営者からのご意見が出ていました。
世の中には不景気感が漂っていますので、「厳しい」という意見が多くなると予想しやすい中、会社によってさまざまな予測が出てきました。
昨今のように不況の出口が見えない中でも、B社は「伸びる」と表現したのには、質問した側も驚きが隠せません。
その経営者の話をよくよく聞いていると、
「新プロジェクトの市場での反響が良かったから、来年は期待できる。」という意味で、
会社全体の景気の話をしていなかったのです。
この経営者は、質問の受け止め方と、返し方が他の経営者とはちょっと違っていました。
質問に答えていないのでは?という場の空気を押しのけるほど、この言葉に強さを感じました。
「不況だとしても、視点を変えれば頑張れているところもある。だから来年は期待できるし、会社としてもまだまだ頑張れる。」
という強いメッセージが込めれていました。
不況の空気感を感じる中では、A社、C社のような「横ばい」「厳しい」という答えは、誰もが想定できて納得できる答えだと思います。
その中で、「伸びる」と言い切られると、良い意味でアッパーパンチを喰らうような威力があります。
その言葉をあざけ笑う人もいるかもしれません。
しかし、不況だという空気の中でも、この経営者のように真正面から受け止めず、違う形で受け止めているとすれば、(そもそもその経営者が不況とは感じていないのかもしれませんが・・・)この会社は不況の中でも伸びる具体的なイメージが立っているのかもしれない。とさえ思わせてくれる力があります。
来年も厳しいですか?と聞かれても、
「一般的にはそうかもしれないが、ある点においては非常に期待できる。」
「世の中が不況でも、違う点では勢いがあると思っている。」
物事を一方向から見るのではく、たとえ厳しいことがあったとしても、
良い可能性が少しでもあるものを探していく視点を常に意識することで、
目の前にある試練を乗り越えるエネルギーに変えられるように思います。
冷静に状況を受け止めながらも、伸びる可能性があるものを探す視点を持ち合わせている人の言葉は「力」があるように思います。
その言葉が周囲に力を与え、「もしかしたらそうかもしれない。」と思わせてくれる力になります。
起業すると、毎日業務、選択、判断、決断など日々休まることがありません。
自分がどんな言葉を発するのか、代表・社長・起業家として自分の言葉が周囲にどういう力を与えるのか。
リーダーとして受け止め方と言葉選びは大切である。ということを学ぶことができます。
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